を読んだ。
一人の男が算術を通して天と地と向き合い、暦を作るまでの話。
人生の話。歓喜と絶望が何度も起こる。
そのサイクルを越えるたびに、主人公が強くなっていく様子が印象的だった。
最初は情けなく、自分に自信がなかった主人公が、
人生をかけて自分の夢を追い、やりたいことをやるなかで、
いつのまにか周りを率い、頼られる。
後半の暦改正までの、怒涛の展開と、
ラストの、30年後静かにくらす様子のギャップが印象的だった。
その様子を巧みな心理描写で描いていて、引き込まれるように読んだ。
簡潔で直球。痛快な作者の表現はとても清々しく、
小説の内容もさることながら、表現の方に感心してしまう場面も少なくなかった。
自分の好きなことをして人生を過ごす。
号泣するほど悔しい思いをして、必死でやりとげる。
そんな気持ちを持って生きることにあこがれる。
あこがれで終わらせてはだめ。実現しよう。
まだ23歳。もう23歳。
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