2010年10月31日日曜日

天地明察

を読んだ。

一人の男が算術を通して天と地と向き合い、暦を作るまでの話。

人生の話。歓喜と絶望が何度も起こる。
そのサイクルを越えるたびに、主人公が強くなっていく様子が印象的だった。

最初は情けなく、自分に自信がなかった主人公が、
人生をかけて自分の夢を追い、やりたいことをやるなかで、
いつのまにか周りを率い、頼られる。

後半の暦改正までの、怒涛の展開と、
ラストの、30年後静かにくらす様子のギャップが印象的だった。

その様子を巧みな心理描写で描いていて、引き込まれるように読んだ。
簡潔で直球。痛快な作者の表現はとても清々しく、
小説の内容もさることながら、表現の方に感心してしまう場面も少なくなかった。

自分の好きなことをして人生を過ごす。
号泣するほど悔しい思いをして、必死でやりとげる。
そんな気持ちを持って生きることにあこがれる。
あこがれで終わらせてはだめ。実現しよう。
まだ23歳。もう23歳。

2010年10月23日土曜日

イングロリアル・バスターズ

を見た!!


なんという戦争映画・・・!
そういえば今まで戦争映画あんまりみたことなかったかも。

もう、ハラハラゾクゾクしっぱなしの映画だった!

悪い奴の刑事?の演技がすごくうまかった!
相手を泳がせつつ性格の悪い感じが、すごく悪者だった!

キルビルでみたような、カット割りと音楽の独特でキレのある使い方が好き!
グロいシーンはきつかったけれど!

内容は本当に悲しい映画だった。
戦争の悲しさ、無意味さを感じた。
さっきまで動いてた人が、人が一瞬で死んでいく。あたりまえのように。
あまりにも無残。
殺した先に戦争の終結があるかもしれない。けど、死んだ先にはなにもない。
人種差別と既得権益。

これをエンターテイメントとして発表している世の中が、平和で怖い。
しかし、エンターテイメントでしか発信できないのも事実。
現に自分も、エンターテイメントとして出会ったわけだし。

日本人として、平和の蜜を吸うだけではだめだ。
戦争と生きた人々は、強くて儚い。